グルメや歴史に映えスポットも！ニッチな穴場を巡る、吉浦・天応サイクリング

皆さん、こんにちは！

スポワンKURE、サイクリングアンバサダーの斉藤です。

今回はサイクリングの話題としてはあまり取り上げられない、吉浦・天応にスポットを当てて紹介したいと思います。

スタート場所は大和ミュージアム。

小回りの効くミニベロ（小径車）でのんびり行ってみましょう。

出発してすぐ目に飛び込んでくるのは、巨大な潜水艦！

その正体は海上自衛隊呉資料館、通称「てつのくじら館」

入場無料なのに、内容大ボリュームで見応えたっぷり。潜水艦の中にも入れますよ。

交通量の多い国道31号線を避けて、海岸線の道をチョイス。 自転車ならこちらの方が安全で快適です。

海上保安大学を見下ろす丘からは、大麗女島（おおうるめじま）が見えます。
ここには太平洋戦争中、特殊潜航艇「蛟龍（こうりゅう）」の地下工場があった場所です。

今見える平和な景色と重ねると、色々考えちゃいますね。

今回のコースなら、一度も国道を通らずに吉浦まで来れます。

現役の木造駅舎がレトロな吉浦駅。

吉浦駅の海側にある「うみねこベーカリー」

海を見ながら自家製天然酵母のパンを食べられるお店。

‥なのですが、残念ながら売り切れてました。(泣)

吉浦から天応に抜けるトンネルがある山裾には、海上自衛隊の補給所があります。

戦時中は旧海軍の貯油所で、呉の海軍工廠までパイプラインで重油を送っていました。

対空爆と目隠しのため、山の中をくり抜いて貯蔵庫にしたんだとか。

歴史と人間のパワーを感じる場所です。

ちょっと分かりにくいですが、国道と鉄道のトンネルが立体交差になっています。

右上が車のトンネル、左下が鉄道のトンネル。

それぞれが上下で斜めに交差している珍しい造りです。

吉浦隧道はご覧の通り交通量が多いので、自転車は歩道通行をおすすめします。

ただし歩行者優先なので、くれぐれも気をつけて。

トンネルを抜けると、狩留賀海浜公園があります。

海水浴の他、バーベキューやアスレチックなど、年中楽しめるところです。

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キレイに整備された人工海岸では、来場者が思い思いに楽しんでいます。

この日はスキューバダイビングもされていました。

狩留賀浜を過ぎると、海岸線に出ます。

向こうに見えるのは広島市街。

対岸は江田島。

牡蠣イカダの浮かぶ、瀬戸内らしい景色が広がります。

いつも気になるラーメン屋さん。

うまい？まずい？　本当はどっち？

けっこう評判はいいようです。

気になる方は是非ご自分でお確かめください。

天応に到着。自転車なら足を止めて、

普段気づかない景色に目を向けることが出来ます。

呉ポートピアパークに到着。

元々は遊園地として開園した施設ですが、現在は公園になっています。

スペインの町並みをイメージした庭園や、子供の遊び場、住宅展示場などがあり、

イベントも開催される、市民の憩いの場所です。

ポートピアパークのすぐ裏手は、江田島へのフェリー乗り場です。

ここもサイクリストがよく使う航路。

自転車の運賃が割引されるサイクルーズ・パスの発行も行っています。（無料）

ポートピア港の国道入口にあるローソン呉天応大浜四丁目店。

イートインや屋外テラスもあって、サイクリングの休憩にもピッタリ！

さて、ここから折り返して帰路につきます。

天応といえば、呉発祥のセーラー万年筆があります。

日本で初めて国産万年筆を製造し、110年以上操業しています。

復路は少しコースを変えてみましょう。

広島呉道路、通称クレアラインの側道にアプローチします。

高速やバイパスには、必ず取り付け道路となる側道が存在しますが、

アップダウンを繰り返し、景色もいいところがたくさんあります。

梅雨の季節には色とりどりの紫陽花が咲く、呉あじさいロードの坂を上り、

トンネルを抜けると、吉浦の町並みを見渡せる場所に出ます。

吉浦といえば、名酒「水龍」

軟水に恵まれた呉は酒どころでもあり、水龍は伝統を重んじる吉浦の地酒です。

どこか懐かしい昭和の佇まいが残る吉浦本町商店街。

国道31号から離れて、再び海岸線の裏道へ。

なだらかな丘を越えて、「カリフォルニア101 PIZZA」へ。

元々は別の場所にありましたが、おそらく呉で一番老舗のピザ専門店です。

ランチタイムを過ぎて、店内が空いていたのでラッキー♪

今回はピザではなく、グラタンセットをいただきました。

手作りのパンは、ピザ生地で作られてるんですよ。

小学生たちが国道を渡らずに通学出来るよう、整備された歩道橋。

向こうに見えるのは、歩道が狭く860mも長さがある魚見山トンネルです。

今回のコースなら、往復ともこのトンネルを通らなくて済みます。

河原石の生活道には、珍しいものがあちこちに残っています。

この小さなトンネルもそのひとつ。

無駄に通りたくなりますよね。(笑)

取り壊しが決定した港町小学校の円形校舎が見えます。

現在、円形校舎は全国に20箇所、中国地方ではここが唯一になったそうです。

独特な佇まいで希少価値がありますが、老朽化や耐震基準を満たさないなどの問題があり、

寂しいですが、これも時代の流れですね。

他にも紹介しきれない程の見どころが、この道沿いにはたくさんあります。

見えている景色だけでなく、綴られてきた歴史やエピソードを探訪するのも楽しいですよ。

そんなこんなで戻って来ました。

いかがでしたか？意外と知らない道や場所があったのでは無いでしょうか？

いつも通り過ぎる場所でも、自転車で探訪してみると思わぬ発見や出会いがありますよ。

皆さんも是非、色々な場所に行ってみてくださいね。

【参考】今回のコース